あなたにオススメの
コーヒーとは?


コーヒーは好きだけど、自分の好みにあったコーヒーはどうやって選べばいいのでしょうか?
そんなあなたにコーヒーの選び方をご提案します!
 

とはいえ、実は提案するほうも悩ましいものでして……


ワインのソムリエみたいに、お客様の好みやワインの経験、今日の料理などに照らし合わせて、「こちらはいかがでしょう。」とオススメするのとは少し違うような気がしています。


コーヒーを飲みなれていて、ある程度味の基準がある方は、酸味系(浅いり、中煎り)、苦味系(深煎り)、もしくは酸味も苦味もある中間系(中深煎り)の分類で選ぶとよいでしょう。


専門店などでコーヒー豆を購入することがなく、ストレートコーヒーなどもほとんど飲んだことも無い「専門店コーヒー初心者」の方は、中間系の味である中深煎りのから始めたほうがいいかもしれません。 当店のコーヒーであれば「大和ブレンド」「グァテマラ」「ブラジル」などがオススメです。


ただしそのような方でも「酸味が苦手」という方は、深煎りのコーヒーか「ブラジル」「グァテマラ」あたりがオススメです。

 

 


−コーヒーを味の分類に分けて考えてみる−



基本的に味の生理学的な分類は、「甘み」「塩味」「酸味」「苦味」「旨味」の5種といわれています。 コーヒーとして考えると「塩味」を「コク」としてもいいかもしれません。


コーヒーの味の基本的な要素は「甘み」「コク」「酸味」「苦味」「旨味」としておきましょう。
それぞれの特徴は以下となります。  

 

●甘み

「甘み」は「SCAJスペシャルティコーヒーの定義」によると、コーヒーのチェリー(まだ赤い状態のコーヒーの実)が収穫された時点で熟度が良く、且つ、チェリーの熟度が均一であればあるほど、甘さが強くなるとされています。


ただし「甘さ」は、必ずしも焙煎されたコーヒーに含まれる糖分の量が多ければ多いほど甘く感じる、というものではなく、その他の成分や要素との組み合わせによっても変わってきます。 また糖分が高くても、「辛さのある苦味」「刺激的な酸味」「強い汚れ、渋み」などがあると甘さを感じにくくなります。


コーヒーでいう「甘み」とは、単に砂糖などを入れた「甘み」ではなく複合的な甘みなので「旨味」に近いのかもしれません。  

 

●コク

「コク」は口に含んだ質感(Mouthfeel)のことで、「粘り気」「密度」「濃さ」「重さ」「舌触りの滑らかさ」などです。 寿司のトロや脂ののった魚、みたいな濃厚さが感じられます。
 

●酸味

コーヒーの「酸味」では、レモン、オレンジ、リンゴ、 ブドウ、グレープフルーツなどのフルーツ系の酸味が良しとされます。


反対に刺激的な酸味、不快な印象度を与える酸味、 爽やかさのない酸味、劣化した嫌な酸味はスペシャルティコーヒーにはあってはならないものです。 とはいえ酸味がダメな方は多いです。


「良質な酸味ならいい」という問題でもなく、「レモンの酸味はちょっと…」など、果物の酸味が苦手な方は、コーヒーの酸味が苦手な方も多いかもしれません。  

 

●苦味

「この味があるからコーヒー」ともいえます。とはいえ、強すぎると本能的に「中毒性がありそう」なので避けそうな味です。 ビールやゴーヤなどもそうですが、「大人になればわかる味」といえるかもしれません。  
 

●旨味

複合的な奥深い味わいのブレンドコーヒーや、評価機関で90点以上を取るようなコーヒーの味わいを「旨味」と表現してもいいのでは、と思います。  

   

基本的なコーヒーのルールでは、浅煎りや中煎りなど煎り具合が浅い(色が薄い、焙煎時間が短い)ほど酸味があり、煎りが深い(色が濃い、焙煎時間が長い)ほど苦味が強くて酸味が少ないです。


香りも、浅煎りや中煎りはフローラル、フルーティ系、深煎りは香ばしい系になります。 何にせよ、あまり劣化しないうちに飲むことが重要で、劣化すると酸っぱくなったり、香りが失われたりします。  

 


−シーン別のオススメコーヒー−

 

ノンカフェイン(デカフェ)のコーヒーを飲みたい

ノンカフェインコーヒーは中深煎りで1種類だけあります。
今はコスタリカです。

 

コーヒーよりも実は紅茶派、緑茶派

エチオピアやエチオピアナチュラルは紅茶派に好まれそうなコーヒー。
紅茶の中でもアールグレイっぽさを感じます。

 

コーヒーは「ブラック」か「ミルク砂糖両方とも入れる」かどちらかで飲む

大和ブレンドやコロンビア中深煎り、東チモールなどがオススメ。ブラックでも楽しめますし、ミルク・砂糖両方とも入れても楽しめます。
店主としては、ラーメンにいきなりコショウを入れるのではなく、少し素の味を味わってからにしてもらいたいな、といった思いと近い気持ちはあります…

 

コーヒーはパンやケーキと一緒にいただく

パンやクッキーなら中煎りから中深煎り系で、ちょっと重たいケーキなら深煎り系が合いそうです。
 

いつもカフェオレにして飲む

深煎り系が合いそうで、マンデリンならマンデリンのカフェオレの味、ケニアならケニアのカフェオレの味、ということになります。 ミルクティーがお好きならエチオピアナチュラルがいいかもしれません。
 

アイスコーヒーで飲む

基本的に深煎りがおすすめで黒猫ブレンドを一押ししております。
 

粉に挽いたものを購入したい

粉に挽いたら酸っぱくなりやすいので、グァテマラやコロンビア深煎りなどがオススメです。
 

薄めで飲むor濃い感じで飲む

深煎り系は濃く飲みたいところです。酸味もなく苦味も少なくすっきり飲みたい方は、深煎りのコーヒーを薄めで飲んでもいいかもしれません。
 

酸味が少ないコーヒーが好み

ただただ酸味少なめなコーヒーとしてのオススメは「ブラジル」です。
 

コクのあるコーヒーが好き

マンデリンやグァテマラがオススメです。
 

甘みのあるコーヒーを好き

グァテマラ、ブラジル、ルワンダ、エチオピア、東チモールなどがオススメです。
 

酸味も苦味もなく飲みやすいコーヒー

粗挽きにして飲むのがオススメです。
 

香りのよいコーヒー

「華やか系」と「香ばしい系」に分かれます。
「華やか系」だと、エチオピアナチュラルは甘い華やかな香りが強いです。
「香ばしい系」だと、ブラジルは「いかにも定番のコーヒーの香り」です。



結局は「普段どういったコーヒーを飲んでおり満足しているか」ということになってしまいます。
色々飲んでいくうちに好みも変わったりしますし…  無難なところとしては、ストレートコーヒー「グァテマラ」か、店長オススメ「大和ブレンド」です。

 
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